まみの木荘3.20号室

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手帳とか、”辞退”を選択した話とか。

ボサッとしてたら、もう年が明けたそうで、久しぶりに更新です。

 

あけましておめでとうございます。

 

わたしはこの数年、100均の手帳の表紙を改造したものを愛用してまして…。しかし100円の割に優秀なので、ボーっとしてたらすぐに売り切れてしまう。

mm9.hatenablog.com


今年は2年ぶりに100均の手帳が買えたので、表紙を描けばいいだけでラクでした。やっぱ前の年の10~11月ぐらいに買いに行かないとだめですね!

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ちなみに100均で買えなかったらこれの刑↓です。こんな面倒くさいのはもうこりごりでした。

mm9.hatenablog.com

 

 

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まるで2019年の来襲に怯えて泣き叫んでるみたいな表紙になってしまった。わたしにとって、非常に意味のあるイラストなんですが…。

 

 

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お気に入りのharuさんのマグカップもさらっと自慢しておこう…。

 

hanko-illustration.strikingly.com

 

 最近年頭目標を立てないようにしています。

 

しいて言えば、今年は

≪わたし達は、無理に元気だそうとしなくていい≫

 

と自分へ呼びかけるようにしています。

なんか、わたし変わったなぁ。わたしの作品をお読みくださった方々にも同じことを伝えたいです。

 

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さて、*ミカダさんのあんまり不思議じゃない冒険*あとがきマガジンをご購入されてる方には、すでにお話してたことですが、


今回の記事の本題は ”二年悩んで”辞退”を選択した話” です。


やっと進捗をご報告出来るというのに、こんな話になってしまってアレなんですが、事の経緯や、葛藤したことなんかをつらつらと書きだしてみようかと思います。

 

あ、嫌な話ではなくて、気持ちがラクになりました。という記事です。

 

mm9.hatenablog.com

 

こちら、受賞者は連載確定。描けば最低一冊は本が出る。といった趣向の賞なんですが、こちらの賞をいただいた、最初の感想から語らないといけない。

今思えば、「よかった」「これで今よりは多くの人に読んでもらえる」「うれしい」とかそういうのの裏っ側に「手をまた壊すんじゃないか?」という恐怖があったなぁ。と思う。

 

過去、絵の仕事で手をぼろぼろに壊してしまって、箸も持ちあげられない状態から、リハビリをやっと終えたあとだったからなおさらだった。わかっていたことなのに、いざリハビリから復帰すると「連載」という2文字が重く心にのしかかった。

 

mm404.hatenablog.com

 

無茶な直しの指定もざらな中、ヤンマガサードでついていただいた担当さんはクソ生意気な新人相手に、連絡などはまぁまぁマメなほうで、サードからの連載するための条件提示は、少しキャッチーに直してくれたらいい、というような、渡りに船のお話だった。

 

さて、描こう。ここを直せば最低単行本1冊だ。がんばろう…と机に向かうんだけど、ぱったりと、描けなくなってしまった。なんでだか、全く分からない。もちろん担当さんにも腱鞘炎で量が描けないことを伝えてあったのに、一向に描く気が起こらない。

手以外のことにも、根源がある感じだった。少し直せば載るのに、遥か彼方遠い世界の話のように感じた。

 

とりあえず、これは多分何かの鬱なんだよなぁ。というのはなんとなく分かってて、原因を探して向き合ったり、自分を赦したりしないと、もう、にっちもさっちもいかないのだということが見えてきた時点で、とりあえず、担当さんに、描けなくなってしまった旨を伝え、よかったら待っていてほしい。とお伝えして、しばらく描かないことにした。

 

 この状態で仕事を取っても、多分落とす。という調子で、落とすぐらいなら心が回復するまで仕事をとらない。という判断だった。インフルエンザで無理に会社にきて染すぐらいなら、治るまで寝ておけ。という話と近い。人に迷惑をかけてはいけない。

 

丁度、書きかけの長編小説があったので、小説を書き終わったら、また漫画を描きたくなるかも。という一縷の望みに賭けて、1年半かけて22万5千字程仕上げた。しかしそのあとも、たいして気持ちは変わらなかった。むしろ文章でお話が書けるんだったら、文章の方がやりたい。と思うぐらいだった。


漫画が描けなくても、お話を創ること自体は好きだし、文章は絵と違ってこんなに書いても手が痛くない。文なら量を書けるんだ、と言う事はよく分かったので、これはこれで大収穫だった。

 

note.mu

 完結しました!あとほんとは去年描いた絵でもブログにまとめたかったんですが、この物語の後半~クライマックス部分のネタばれ含む挿絵ばかりで、去年の絵は、このマガジンの“イラスト”タグの後半です…。としか言えないです。

 

途中腰を痛めて寝たきりになったりもして、なんだか世界と自分の接点がどんどん薄くなっていく感触に、無気力は募った。

 

そうこうするうちに、手を壊すのが怖いから鬱になったのと、もうひとつ、やっと一つの大きな理由が見えてきた。しかしそれはここでは割愛する。語るためには多くの文字数と気力を要するので、いずれエッセイなどにまとめたいと思う。語らなくても、報告は出来るし。

 

やはり違うジャンルでもなんでも、カタチにしながら悩んだのは正解だったのかもしれない。ここに行きつくまで2年ほどかかった。こんなに時間をかけないとだめなのか…という感じだけど、ここで見切り発車したりしたら、わたしは二度と漫画を描かなくなるんだとも思っていたので。

 

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「そんなら担当を変えてみない?」 

悩みの意味の半分は分ったとはいえ小説を書きあげた後も、依然事態は動いておらず、ファンタジー小説を書いてるうちに、ファンタジーが描きたい。いや、ファンタジーしか描きたくない。と思うようになっていった。”辞退”の2文字が頭の中にふわふわと浮かぶようになった。

 

辞退というか、2年も経ってるしさすがに話も流れてるだろうというのはあったけど、受賞作の著作権の扱いをどうすればいいか、確認もあったし、とにかくけじめとして断ろう。と思った。担当さんではなく、もうチーフに直接連絡した。

 

「君か!」

チーフ、鬼神のごとし記憶力…。

 

確認したところ、連載の話はまだ生きてて、うちで描こうと思えば描けるよ。と念押しされたんだけど、話し合いの結果「辞退」を選択した。

 

どうしよう、うおお。勿体ない…。とも思ったけど辞退した。

辞退した途端、すっと心が軽くなった。いや、もちろん勿体ない。わたしはアホでバカなんだ。ああもうほんとバカだろ…とも思った。


しかし、なんだかやたらと気持ちが軽くなった。

 

 そしてチーフから「そういう時は担当を変えてみよう」という提案をうけた。

 

「長く編集をやってるけど、そういう状態の作家さんは、担当を変えたら気持ちも変わることもある」「人として相性が良くても、作家と編集の相性というのが合ってなかったのかもしれないよ」と。

 

前々から頭をよぎってはいたけど、前述したとおり、連絡はそこそこマメな担当さんだったので、自分からはとても言いだせなかったことだった。

 

新しい担当さんはせっかくだからここで探した。担当を変えて合わなければ、違う編集者をまた探せるから、ダメだったらまた考えればいいよ、という話で、

daysneo.com



当時投稿作が少なかったのもあって、すぐに何人か担当希望がついた。


(実はこのチーフとのやりとりの話は2018年の春の話なんだけど、次の記事に一緒に載せよう…とか言ってたらあっという間に1年経ってしまった。やっぱちょっと言い出しにくかったんだと思う)


一番肯定的な意見を寄せてくださった編集さんとマッチングすることにした。

 

はじめてお電話した時、思い切ってそのまま現状を包み隠さずお伝えすることにした。これでダメなら縁がないのだとも思った。

 

腱鞘炎の事、鬱の事、担当についていただいたとしても、まだ描けるかどうかさっぱりわからなくて、ご迷惑をおかけしてしまいそうなこと。だいぶありていに話した。

 

のんびりしてて、おおらかな方だった。

 

「回復まで待ちます」とのことで、いきなり連載がしんどいのであれば、まずは読み切りを一本、何年かけてもいいですから、仕上げてみませんか?という提案をされた。

 

そして、一年過ぎようとしている今、とりあえず担当さんにだけでも絶対新作を読ませたいので、ひいひい言いながら描いてる途中です。なんて歩みが遅いんだろう…。なるようにしかならないけど。

 

 

あと、チーフのご厚意で、受賞作「生活カタログ」の全ての権利(ネームの状態も合わせて)を返還していただいてます。滅茶苦茶恐縮して慌ててお礼を伝えたところ「俺が死んだら墓の前で泣いてくれたらいい」とかいう名言もいただいて、なんだこのイケメン…男前か…。という感じでした。

 


とりあえず、連載杯は辞退したという報告でした。いくらなんでもぶきっちょがすぎるんじゃないか…?って思うけど、しょうがない。

きっとこの世には必然しか散らばってないのだから。どの道でも正解なんだと思う。

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去年の絵馬。

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今年の絵馬。

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 あ、もちろん撮影が終わったらひっくり返して裏の方に隠してますよ!毎年。

 

 

小説家になろう」の作者ページです。文章書くのって、楽しいですね!

https://mypage.syosetu.com/1178668/

 

 

 

▼この記事を書いた人▼

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”わたし”との対話の断片集。

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去年書いた短編で一番気に入ってるやつ。イラスト付きですよー。

note.mu